大原家旧別邸の有隣荘で、19日から春の特別公開が始まります。今回は、彫刻家 青木野枝さんの作品が、有隣荘を包み込みます。
毎年春と秋に行われる有隣荘の特別公開。今回招いた青木野枝さんは、
この道30年の彫刻家で、倉敷での展示は初めてです。「ふりそそぐもの」をテーマにした5点の作品は、すべて鉄を素材にしたものです。1枚500kgの鉄板を、酸素とアセチレンの混合ガスで溶かし、電気溶接でつなぎ合わせました。こちらの「もち花」をイメージしたオブジェは、本物の餅を鉄の柱にくくりつけました。背後に飾られた与謝蕪村の掛け軸と、雰囲気をマッチさせています。また、鉄板の上に500個以上の使い古した石鹸を積み重ねた作品は、室内を上品な香りで包み込んでいます。有隣荘の特別公開は、5月6日まで行われます。




